chatGPTとは何か解説。SEOとの関係についても解説

「chatGPT」というAIを使ったサービスについて最近よく耳にする方も多いでしょう。しかし、具体的な概要や使い方について、よくわからないという方もいるはずです。

画期的なAIと言われるchatGPTは、一体どのような点に特徴があるのでしょうか。

本記事では、最近話題のオープンAI「chatGPT」の概要や具体的な使い方、ブログSEOへの活用などについて解説し、今後の社会の展望についても紹介します。

chatGPTがさらに進化し、社会に浸透していくことで、私たちの生活にどのような変化が起こるのか知りたい方は参考にしてみてください。

chatGPTとは?

chatGPTとは、アメリカで人工知能(AI)の開発を行っているオープンAI社が開発するテキストベースの対話式チャットAIです。質問に対して、AIがオリジナルの回答を考えてテキストを出力してくれるサービスで、2023年4月現在の最新バージョンはGPT-4です。

従来のAIとは一線を画すような、クリエイティビティやオリジナリティに溢れた回答を自然な言語で出してくれるので、世界的に注目されているサービスだといえます。

この章では、chatGPTの概要について知って、サービスの全容を理解しましょう。

参考

chatGPTの意味とは?

chatGPTのGPTは、「Generative Pre-trained Transfomer」の略称で、直訳すると「事前学習する生成トランスフォーマー」を意味します。chatGPTが他のAIサービスよりもことさらに注目されている理由は、事前学習して高度な答えを出力してくれる点です。

chatGPTの仕組みは?

chatGPTはマルチモーダル、つまりあらゆるリソース(テキスト・画像・音声など)を理解して、文章で回答してくれる点がポイントだといえます。入力された情報を、AIが考え、その内容や質問に答えてくれます。

それを可能にしているのが、「ラージ・ランゲージ・モデル」と言われる仕組み。大量のテキスト情報を読み込むことで、まるで人間が書いたような自然な言語処理ができるツールになっており、違和感のない文章生成・校正などが可能になっています。

AI開発において革命的な進歩をもたらしたのは、「Step by Step」という考え方。現在、東京大学大学院に在籍する小島武氏によって生み出された思考法です。

chatGPTは無料で使える

chatGPTは無料で使えるサービスです。ただし、有料で最新版のchatGPT-4を混雑なく使えるプラン(月額20ドル)も選択できます。優先的なサポートを受けられる点に加え、最新のAIサービスを体験できる点が魅力です。

chatGPTを無料ではじめてみて、さらに有料版の機能を活用しながら業務改善に活かしたいなと感じたら、有料プランの利用も検討してみるのもおすすめです。

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chatGPTでできる基本的なこと

chatGPTでできる基本的なことは、文章の添削や校正、文字起こし、要約、単語の意味の解説、アイデアの提案など単純作業や高度な情報整理などです。この章では、chatGPTが日常生活のどのような場面で活躍するのかを見ていきましょう。

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文章の添削・校正

chatGPTの基本的な機能は入力された文章の添削・校正です。自分が執筆・入力した文章に自信がない場合は、校閲ツールとして活用する手段も。仕事上のメールや提出する書類を一度chatGPTに通してから、提出するという流れが加速するかもしれません。

実際にchatGPTを使って、文章を校正してもらった結果が下記の通りです。

【質問】

以下の文章を校正してください

「chatGPTは、こうせいのうな校正・添削ルーツの機能が備わったAIです」

【回答】

ChatGPTは、校正や添削の機能が備わったAIです。ただし、「こうせいのうな」は「校正や添削のような」とするか、「高度な校正や添削のような」とするか、より適切な表現があります。また、「ルーツ」は「機能」と置き換えるべきです。したがって、正しい文は以下の通りです。

「ChatGPTは、校正や添削の機能が備わった高度なAIです。」

このように、入力した文章の添削・校正をしてくれて、正しい文章表現や書き方を提示し、正しい文章案を提示してくれるので、文章を考える際に役立ちます。

文章の要約・意味の定義

chatGPTには、文章の要約・意味の定義といった使い方もあります。文章を入力して、要約してもらうことで、文章を読まなくても即座に内容の要約を知ることが可能です。

また、よく理解できない単語の意味についても、わかりやすく定義してくれます。

渡された資料やメールの内容をchatGPTに通すことで、時間がない社会人でも瞬時に情報をキャッチでき、業務生産性の大幅な向上が期待できるでしょう。

文字起こし

chatGPTは、会議や映像などの音声を文字化するツールを使用することで、文字起こしをした文章の要約を作ってもらったり、文章の校正を頼んでもらったりできます。

今までも文字起こしツールを使う際の懸念点であった正確な聞き取りや内容の要約といった業務を、chatGPTがすべて代用してくれる点が魅力です。

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ブレインストーミング

chatGPTに「何かを解決する方法を教えて?」や「売上を上げるための方法を教えて?」などと質問すると、いくつもの案を出してくれます。問題や課題の解決に行き詰まったら、chatGPTに聞いてみることで、困難を打開できるかもしれません。

chatGPT-3とGPT-4の違い

chatGPTにはGPT-4以前のモデルもありますが、最近になるまであまり注目されてきませんでした。この章では、最近chatGPTが脚光を浴びている原因を探りましょう。

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高度のプログラミング

chatGPT-4の特徴は、高度なプログラミングコードも出力してくれる点です。質問者の要望に応じたWebサイトやデザインのコードを出力してくれるので、全くプログラミングの知識がない人でも、プログラミングを使った仕事に活用できるでしょう。

自然な翻訳作業

chatGPTは、高度な自然言語処理ツールとしての機能を備えているので、まるで人が考えたような自然な文章を作成してくれます。外国語への翻訳や外国語からの翻訳に関して、ネイティブが読んでも違和感のないレベルの文章を出力してくれる点が特徴です。

詩や台本作成

chatGPTは、質問者が設定する条件に沿った作文をするのが得意です。小説や台本作成などにも応用できます。実際にchatGPTに春の俳句を作らせてみた結果が以下の通りです。

【質問】

「日本の春の訪れを感じさせるような俳句を作ってください。」

【回答】

桜舞う

空に散るピンクの

春の息吹

(Sakura mau

Sora ni chiru pinku no

Haru no ibuki)

Translation:

Cherry blossoms dance

Pink petals falling in the sky

The breath of spring

続いて、「ロシア版の桃太郎のストーリーを作って」と入力した結果が以下です。

【回答】

むかしむかし、ロシアの村に老夫婦が住んでいました。ある日、老夫婦が川で洗濯をしていると、小さな瓶が浮かんできました。中には美しい女の子の赤ん坊が入っていました。

老夫婦はその子を可愛がり、彼女を「イリーナ」と名付けました。イリーナはとても賢く、美しかったので、村人たちは彼女をとても愛しました。

ある日、イリーナが成長するにつれ、ロシアの森に住む熊が村を襲い始めました。村人たちは恐れおののき、どうしようもありませんでした。しかし、イリーナは熊に立ち向かい、彼女が持つ不思議な力で熊を追い払いました。

イリーナは村人たちから「熊殺しのイリーナ」と呼ばれ、英雄として讃えられました。その後、イリーナはロシアの王様のところに召喚され、彼女は王国の敵であるドラゴンを退治するよう命じられました。

イリーナは勇敢にドラゴンと戦い、最終的に勝利しました。王様はイリーナを褒め称え、彼女にロシアの勇者の称号を与えました。

イリーナは勇者として、ロシア中を旅し、悩める人々を助けました。彼女は慈善的で、優しく、勇敢で、多くの人々から愛され、尊敬されました。

そして、イリーナは老夫婦の元に帰り、彼女の残りの人生を彼らと過ごしました。彼女は村の宝として、讃えられ続けました。

このように、自然な文章やストーリーを作成してくれる点が特徴だといえます。

chatGPTの注意点

chatGPTは自然な回答を出してくれる点がポイントですが、ブログ記事などにも応用できるのでしょうか?SEO記事など、企業の利益を左右するようなブログ作成の基本的な要素を考慮した上で、文章作成ができるのかどうかについて見ていきましょう。

参考

SEO記事で活用できる範囲は限定的

chatGPTにブログ記事を作成させることはできますが、chatGPTは2021年9月までの情報を元に文章作成するので、自分で最新情報をチェックしなければなりません。SEOは常に新しいものに変化するので、変更に合わせて柔軟に対応することが大切です。

Googleは定期的に大型アップデートをするので、そうしたSEOのトレンドや変更点に対応していくためには、chatGPTで出力された文章を自分で修正しなければなりません。

とはいえ、ブログ記事の基本的な構成の骨組みやニーズの調査など、使えるポイントもあるので、ブログ記事の作成に活用することは可能です。

参考

chatGPTがみたらす社会の変化

chatGPTが社会に浸透することで、将来的にはいくつも変化があると予想されます。この章では、どのような社会的な変化があるのかについて考えてみましょう。

参考

問い合わせ業務はなくなる

chatGPTが広まることで、会社の受付やお問い合わせ等の業務がchatGPTを活用したAI受付サービスや電話サービスなどに取って代わられるでしょう。会社だけでなく、飲食店やデパートの店員など、多くの人の仕事に影響を及ぼすと考えられています。

ライティングや受付の仕事がなくなる

高度な自然言語処理ツールであるchatGPTが広まり、さらにバージョンアップされていけば、AIがライティングやコーディング、オフィスの受付など、ホワイトカラーの仕事が徐々にAIによって代替され、ゆくゆくは多くの人の業務はなくなっていくでしょう。

個性やユーモア、創造性が重要な仕事は残る

ただし、いかにchatGPTでも人間のユーモアや創造性、個性が必要とされる仕事に関しては、代用が難しく、今後もなくなることはない職業だと考えられています。

俳優や芸人、アーティストなど、自分の個性や才能を活かした独創性のある仕事とAIによる単純なホワイトカラー業務の効率化が、同時に進行していく社会になるでしょう。

まとめ

この記事では、chatGPTの概要や活用方法、ブログやSEOへの活用、今後の社会の展望について解説しました。chatGPTの広がりが仕事のあり方に大きな変化を与えていくことは不可避なので、AIを活用した業務改善の方法を考え、実施していく必要があります。

chatGPTを活用して効率化できる業務は効率化しつつ、AIが広まった社会の変化に対応して、これからの社会を賢く生き抜いていきましょう。

この記事を書いた人

野口慎平

GDX 事業責任者 兼 UDX株式会社ゼネラルマネージャー。
新卒で大手外資系総合コンサルティングファームにビジネス&テクノロジーコンサルタント職として就職。2016年よりプルーヴ株式会社に法人営業職として入社。慶應義塾大学理工学部・同大学院 理工学研究科電子工学修了。
海外SEOとマーケティングオートメーションを軸としたデジタルマーケティングを得意とする。
Salesforce Pardot甲子園2021優勝

取得資格:
応用情報技術者、IPAプロジェクトマネージャ、上級ウェブ解析士、IoTコーディネーター取得
Salesforce認定アドミニストレーター