海外デジタルマーケティングで最初にやるべきこと

世界国旗

テクノロジーの進化により、国境を超えたマーケティングが容易になりました。日本国内での市場も飽和状態で、海外市場への進出を本格的に検討する企業、海外顧客との接点を持ちたいと考える企業も、増加しています。

しかし、何から始めたらよいのかわからない、思うように進まない、ともやもやした思いを抱えている企業も多いのではないでしょうか。この記事では、海外デジタルマーケティングを考えている方に、まず最初にやるべきポイントをお伝えします。

サイトを多言語化する

まずはWebサイトの多言語化に取り組みことがおすすめです。多言語サイトは、1つのWebサイトを、そのまま多言語化したものもあれば、国や地域ごとに情報を選択して掲載されているものもあります。進出したい国や地域が決まっているのであれば、その国言語で、つまり多言語サイトによるアプローチがより効果的といえます。理想は英語・中国語・対象国の現地語サイトですが、最低限英語サイトを用意することが必要になります。実際には、リソース次第では、英語以外は自動変換サイトでも対応可能です。
多言語化するには、サイト上のコンテンツの翻訳、対象国に合わせた画像や視覚的な調整、各言語でのSEO対策、マルチリンガルへの切り替えが必要な手順です。詳しくは当社コラム<リンク:No.15「多言語サイト構築時に知っておきたいポイント、作り方」>を是非ご覧ください。

Webサイトの多言語化が重要な理由

サイト多言語化をまず最初にやるべきこととした理由には以下のことが挙げられます。
・リードの獲得&受注に直結する
・海外企業の取引の与信に使用される
・有料ウェブ広告だと流入量はたかが知れている
・訪問数(セッション数)が増えれば、ユーザーのCookie情報から訪問者に対してリマーケティングWeb広告などの各種Web施策を打てる
・各種SNSで拡散される確率が上がる
・デジタルマーケティングのKPI指標としてわかりやすい
・企業データ調査会社や業界市場調査会社対策が可能

各言語でのSEO対策は実施すべき

多言語化をするにあたってSEOは実施すべき施策です。サイト訪問数が少なすぎると、各ウェブ施策を実施してもPDCAを回すことができず、ペルソナを設定するなどの段階にも至らないということが起こりえます。セッション数が少なすぎると、ターゲット国のユーザーの動きが安定せず、効果検証の精度が落ちることや、そもそもの施策自体が打てないケースがあります。
まず検索エンジンで対策すべきものは、GoogleとBaiduだけ意識すればOKです。特にGoogleを最優先として対策しましょう。もちろん全ての検索エンジン対応をすることがベストではありますが、優先度や費用対効果を鑑みると、Googleが対策最優先になります。Google対策をすることで、Baidu以外は比例してアクセスが増える特徴がありますので、まずはGoogleから手をつけましょう。

SNSを開設する

続いてまずやるべきこととして、SNSの開設です。例えば東南アジアでは、日本よりソーシャルメディアユーザーの割合が高く、マレーシアに至っては総人口に対するソーシャルメディアユーザーの割合はが9割以上いるという調査もあり、SNSの開設はまずやっておくべきであると言えます。(参考:We are social
特にSNSを開設するメリットとしては、企業イメージを作ることができる点が非常に大きいです。良いブランドイメージを持ってもらうチャンスになります。これからデジタルマーケティングを考えている企業は、まずSNSから手をつけてみるのもおすすめです。

海外マーケティングにおけるSNSの位置付け

海外デジタルマーケティングにおいて、どのSNSから開設したらよいのか悩ましいかもしれません。そこで、SNSの位置付けについて解説いたします。
まずはこちらのSNSカオスマップをご覧ください。縦に、実名要素・匿名性の高さを、横に、コンテンツの蓄積型(ストック型)・古いものが流れていく流動型(フロー型)を示したマップになっており、世界中で使われているSNSをマップ上に示しました。

まず、エンドユーザーの特性を考えてみましょう。エンドユーザーが一般消費者(BtoC、BtoBtoC)の場合は、拡散性が高い媒体が望ましいです。ソーシャルリスニングツールという、SNSなどのソーシャルメディアで発信された情報を収集・分析し、マーケティングや企業のブランドイメージ向上に役立てるための専門ツールを用いて、定量的に観測することを推奨しています。エンドユーザーが企業や業者(BtoB、BtoBtoC)の場合は、実名要素が高い媒体が望ましいです。運用する上では、CRMやMAツールを通じてユーザーを丁寧にフォローしていく必要があります。
続いて、商材の特性から考えてみましょう。売りたい商材や製品が、「見た目」が差別化ポイントである場合は、写真や短い動画を中心として視覚的に訴える媒体がおすすめです。「ストック型」のSNSが有効であると言えます。次に、「価格」が差別化ポイントの場合は、購入ページへの遷移が容易な媒体を利用するとよいでしょう。ECと相性の良い媒体が理想です。「フロー型」のSNSを利用するのがおすすめ。そして、「機能」が差別化ポイントの場合は、セミナー案内と相性の良い媒体がよいでしょう。長めの動画を中心とした媒体が有効で、「ストック型」を利用するのがおすすめ。

各SNSの特徴

以下より、特によく使われているSNSについて特徴を説明いたします。自社のビジネス、対象国にとって適切なSNSからまず手をつけていけると良いので、ぜひ参考にしてみてください。

Instagram

Instagramは毎月10億人のアクティブユーザーを抱えるSNSです。特徴としては、ユーザーの2/3以上が34歳以下と、若い層に人気である点が挙げられます。若年層のユーザーがお洒落な、いわゆるインスタ映えする写真を撮影して投稿したり、気になるお店やスポットを探したり、インフルエンサーの写真を閲覧するなどで利用されています。

Instagramは、他のSNSと比べても特に写真や動画の投稿をメインとしているため、企業にとっては、視覚的なコンテンツを投稿することでブランディングや企業イメージの普及に活用しやすいと言えます。 なお、東南アジアでは特にインドネシアでは人気が高く、WhatsAppに次ぐ2番目に多く利用されているソーシャルメディアです。インターネットユーザーのうち8割以上のユーザーがInstagramを利用しています。

YouTube

動画共有プラットフォーム大手のYoutubeは日本でも多くのユーザーがいますが、海外でもかなり高い使用率を誇っています。インターネットユーザーに限定しても、そのリーチ数は67.9%と高く、Youtubeが同国のネット上で重要な役割を果たしていることがわかります。特に東南アジアでは、タイ、インドネシア、マレーシア、シンガポールではFacebookよりも使用率が高いか、同等の水準となっており、ネット人口の85%以上が使用しています。

何に一番コストがかかるか

海外デジタルマーケティングでは、まずサイトの多言語化と、SNSの開設を最初にやるべきこととして挙げて説明いたしました。そこで気になるのはコスト面ですよね。どういったコストがかかるのか、どれだけコストがかかるのか、ここで解説いたします。

まず、多言語化サイト制作についてですが、制作自体にコストはそこまでかからないと思っていただいても問題ありません。例えば翻訳については、リソース次第では英語以外は自動変換サイトでも対応可能になります。ただし、その国ならではの表現などは自動変換では対応しきれないため、理想としては現地語に詳しい専門家に依頼すると良いでしょう。

そして、一番かかるコストポイントとしては、コンテンツ制作、特に素材・写真・動画が挙げられます。初期費用は英語サイトで30〜40万円程度。運用・コンテンツ更新には、月30〜40万程度見ておくと良いでしょう。

理想としては、50〜60万/月あれば、質の高い充実したコンテンツを発信していけるでしょう。

まとめ

今回は、海外進出を考えている企業はまずサイトの多言語化とSNS開設を行うべきという内容について解説しました。

これだけでもまず抑えてほしいポイントをお伝えしましたが、対象国における実際のリード獲得には、ここではお伝えしきれないノウハウもございます。

海外進出のためにデジタルマーケティング施策をご検討の方、サイト多言語化やSNS開設などについてお困りの企業様はぜひ経験豊富な当社にお問い合わせください。どのフェーズでもお力になれますので、お気軽にご相談いただければと思います。

この記事を書いた人

野口慎平

GDX 事業責任者 兼 プルーヴ株式会社事業開発部シニアマネージャー。
新卒で大手外資系総合コンサルティングファームにビジネス&テクノロジーコンサルタント職として就職。2016年よりプルーヴ株式会社に法人営業職として入社。慶應義塾大学理工学部・同大学院 理工学研究科電子工学修了。
海外SEOとマーケティングオートメーションを軸としたデジタルマーケティングを得意とする。
Salesforce Pardot甲子園2021優秀賞受賞

取得資格:
応用情報技術者、IPAプロジェクトマネージャ、上級ウェブ解析士、IoTコーディネーター取得
Salesforce認定アドミニストレーター