この記事では、Google広告のターゲティングカテゴリーの一種であるアフィニティ広告について解説。広告に対する購買意欲に関する最新のデータも紹介します。Google広告のアフィニティ広告について気になる方は、参考にしてみてください。
「Google広告のアフィニティ広告って」「消費者の購買意欲に関するデータが知りたい」と考えている方もいるのではないでしょうか?
Google広告はユーザーに効果的にアプローチできる広告宣伝手段ですが、利用する広告のカテゴリによって、期待できる広告宣伝効果は異なります。
この記事では、Google広告のアフィニティ広告のターゲティングカテゴリーについて詳しく解説します。広告に対するユーザーの購買意欲に関する最新のデータをもとに、Google広告の宣伝効果について見ていきましょう。
目次
Google広告のアフィニティとは
Google広告のアフィニティカテゴリーは、2013年に導入された広告カテゴリー。アフィニティは親和性を意味する英単語で、Googleを利用するユーザーの興味関心に沿ったディスプレイ広告を表示できるターゲティング手法です。
具体的には、広告主が該当する商品のカテゴリーを選択し、興味関心とカテゴリーがマッチしているユーザーに対して、広告を表示できるターゲティング手法だといえます。
アフィニティ広告はインタレストカテゴリーとも呼ばれ、3種類の広告があります。
- アフィニティカテゴリー:ユーザーの興味関心に沿ったターゲティング
- 購買意欲が高いユーザー:商品を購入したユーザーにターゲティング
- カスタムアフィニティ:単語とURLを指定したターゲティング
アフィニティカテゴリーはユーザーを限定せず、自社商品の広告ジャンルに興味関心が高く、購買意欲が高いユーザーに対して広くアピールできるのが特徴です。
参考URL:https://dgtrends.com/blogs/affinity-category/
参考URL:https://support.google.com/displayvideo/answer/6021489?hl=ja
参考URL:https://ppc-master.jp/labo/2013/06/000346.html
カスタムアフィニティで設定できるカテゴリー
カスタムアフィニティは指定のカテゴリーを選択して、そのカテゴリーに興味関心のあるユーザーに対して、広告宣伝できるターゲティング手法。自社が売り込みたい商品を、より細かくターゲティングできるのが特徴です。
カスタムアフィニティとして選択できるカテゴリーには、以下のようなものがあります。
- テクノロジー→ハイテク→オーディオ好き
- ライフスタイル→趣味→音楽ライブが好き
- 銀行→金融→投資家→FX
- メディア→エンターテイメント→ゲーマー→RPGが好き
- ショッピング好き→ファッションに興味関心がある
このように、大枠のカテゴリから細分化したカテゴリまで細かく設定できるので、企業が求めるユーザー層にしっかりアプローチできるのが、カスタムアフィニティの特徴です。
アフィニティとインテントの違いとは
アフィニティと似たようなものに「インテント」という言葉があります。
アフィニティカテゴリは、特定のカテゴリに興味関心のあるユーザーに対して広告を表示します。その一方で、インテントカテゴリは特定のカテゴリーの購買意欲が高い人に対して、広告を表示できるターゲティング手法です。
アフィニティは自社ブランドや商品の認知度アップ、インテントは売上アップを目的に活用される点が、両者の大きな違いだといえます。
Google広告で自社商品・サービスを広告宣伝する目的に合わせて、ターゲティングカテゴリを使い分けるのが、Google広告を活用したマーケティングにとっては重要です。
広告別の購買意欲データについて
株式会社サイカが公表した2019年度版の『消費者1,269人に聞いた購買意欲・印象・信頼に影響する広告媒体アンケート調査』によれば、企業の担当者は以下のように考えていることがわかりました。
購買意欲を促進する媒体 | 回答した割合 |
テレビCM | 77.4% |
新聞・雑誌広告 | 28.6% |
Webメディア広告 | 14.4% |
まとめサイト広告 | 13.6% |
SNS上の広告 | 12.8% |
動画サイト・配信サービスの広告 | 10.0% |
看板・屋外広告 | 9.5% |
※複数回答あり
印象に残りやすい媒体 | 回答した割合 |
テレビCM | 86.2% |
新聞・雑誌広告 | 26.3% |
Webメディア広告 | 15.4% |
まとめサイト広告 | 13.9% |
SNS上の広告 | 11.1% |
動画サイト・配信サービスの広告 | 10.9% |
看板・屋外広告 | 9.1% |
※複数回答あり
このように、マーケティングを実施する企業の側からすると、テレビや新聞・雑誌といったメディアに対する信頼が根強いことがわかります。
ただし、「購買意欲を促進する媒体」の欄にある年代別のデータを見ると、15歳から29歳に限っていえば、SNSやWebメディア広告が与える影響は大きいことがわかります。
インターネットが普及して情報収集の手段がWebに以降しつつあるなか、Google広告を含めたWeb上の広告宣伝がもつ重要性は、今後も高まっていくでしょう。
参考URL:https://markezine.jp/article/detail/32860
参考URL:https://magellan.xica.net/column/tvcm-evaluation-survey-2019/#調査の概要
Google広告のアフィニティを活用すべきケース
Google広告のアフィニティカテゴリを活用できるシチュエーションはさまざまです。具体例には、以下のようなシチュエーションが挙げられます。
- 映画製作会社が広告主で、「アクション映画派」のカテゴリにターゲティング
- レースのスポンサーであるファーストフード会社の広告を出稿したい場合、「高性能者マニア」というターゲティングをする
- 広告主が化粧品会社。地球環境に優しい商品をプロモーションしている場合、「環境問題に熱心」、「メイク好きの女性」をターゲティングする
広告主が宣伝したい商品を興味関心のある人に向けて販売したい場合、商品が該当するカテゴリーを絞って広告を表示できる、アフィニティのターゲティング手法がおすすめ。
アフィニティを活用することで、より興味関心の高い人物にユーザーに対してピンポイントで宣伝できるので、広告の費用対効果が高くなります。
参考URL:https://support.google.com/displayvideo/answer/6021489?hl=ja
参考URL:https://www.ad-flex.com/column/adflex-column/2022033054450/
Google広告のアフィニティ広告を効果的に活用する3つの方法
Google広告のアフィニティカテゴリを効果的に使うためには、以下の3つの方法をおさえておくことが大切です。
- 広告の入札額はできるだけコストをおさえる
- リマーケティングで購買行動につなげる
- デモグラフィックデータで絞り込む
それぞれの方法をおさえて、アフィニティカテゴリをさらに有効活用していきましょう。
参考URL:https://quartet-communications.com/info/listing/technique/59390#h-0
広告の入札額はできるだけコストをおさえる
アフィニティを活用する一番の目的は、自社商品やサービスの認知拡大・ブランドの確立にあります。そのため、広告を商品・サービスの販売につなげるために広告を一番上に表示する優先順位はそこまで高くありません。
Google広告を商品・サービスの購入につなげるためには、広告枠を高額で入札する必要がありますが、あくまでも認知拡大が目的。広告費は最小限におさえつつ、自社ブランドの認知を拡大していくマーケティング戦略をとるのがおすすめです。
リマーケティングで購買行動につなげる
アフィニティカテゴリのターゲティングをもとにGoogle広告をユーザーに表示して認知拡大に成功したら、今度はユーザーの購買行動につながるようなリマーケティングを適度に実施するのがいいでしょう。
ただし、ある程度の認知度がないと、広告費に見合った売上を出すのは難しいというのが現実です。認知度が十分に高まってきたときを見計らい、広告宣伝費を多く出して、リマーケティングで利益を拡大させるのがいいでしょう。
デモグラフィックデータで絞り込む
アフィニティカテゴリを利用するなら、ユーザーの年齢や性別などのデモグラフィックデータごとに、Google広告を表示する対象を制限できる機能を利用しましょう。
年齢や性別ごとに広告表示の対象を限定することで、年齢や性別ごとのデータ収集ができ、特定の年齢層や性別に対してマーケティングを実施したい場合に使えます。
Google広告の効果を確認し、自社が狙うターゲット層に向けての広告宣伝に活用するのに便利な考え方です。
Google広告のアフィニティカテゴリの設定方法
Google広告のアフィニティカテゴリを設定するには、以下の手順を踏みます。
- Google広告のページで「キャンペーン」を作成する
- 広告グループを選択して、オーディエンスに「+」をつける
- 「閲覧」→「ユーザーの関心、習慣」を選択
- 「アフィニティカテゴリ」→「カテゴリ」を選択して準備完了
カスタムアメニティを選択したい場合は、アフィニティカテゴリ下に任意のキーワード、URLを入力して保存することで入力内容が適用されます。
参考URL:https://quartet-communications.com/info/listing/technique/59390#h-0
アフィニティ以外に設定できるカテゴリ
アフィニティカテゴリの設定方法について見てきましたが、それ以外にも設定できるカテゴリがあり、状況に応じて設定しておくのがおすすめです。
- ユーザー属性
- 類似ユーザー
ユーザー属性のカテゴリでは、地域や年齢、性別、端末の種類まで指定できます。Google広告を表示する相手を限定したい場合に、知っておきたいカテゴリ設定です。
類似ユーザーは、リマーケティングで商品・サービスの購入見込みが高いユーザーに対して、広告宣伝ができるターゲティング方法です。
自社商品・サービスを購入したユーザーの興味関心を分析して、それに近いカテゴリーに興味関心をもつユーザーに対して、広告宣伝を実施できるのがメリット。
アフィニティカテゴリを細分化したこれらのカテゴリ設定も有効活用して、Google広告の宣伝効果をアップさせていきましょう。
Google広告のアフィニティ広告を活用して商品・サービスの広告宣伝に生かしていこう!
この記事では、Google広告のアフィニティ広告の概要やWeb上の広告を含めた消費者の購買意欲に関する最新の調査結果を紹介。アフィニティを活用すべきケースや効果的に活用できるシチュエーションについても解説しました。
アフィニティカテゴリを活用することで、興味関心に沿った広告をユーザーに表示できるので、広告宣伝の効果が高い点が特徴です。
Google広告のアフィニティカテゴリを有効活用して、興味関心があり、購買意欲が高い潜在顧客に対して、より効果的な広告宣伝アプローチをとっていきましょう。