ニュージーランドのデジタルマーケティングトレンド2022(Web/SNS事情/EC、マーケット傾向分析)

ニュージーランドにどんなイメージがありますか。日本と同じく、地震が多い国、自然が豊かな国のようなイメージでしょうか。

ニュージーランドには新日の方が多く、日本人に親切な方が多いといわれています。2022年の世界平和度指数のランキングでは、15年連続で第1位のアイスランドに次いで第2位に選ばれており、日本人の留学先としても人気な国です。

また、ニュージーランドのチャンネルにはアニメ専門チャンネルがあり、ポケモンが放映されています。他にも、ワンピースやナルト、ドラゴンボールなど日本のアニメファンがたくさんいます。

日本製品も受け入れられており、ECサイトでは日本製の化粧品を購入できるほど、ニュージーランドにも日本製品が出回っているのです。そこで本記事では、ニュージーランドのデジタルマーケティング事情をまとめています。

越境ECや進出を検討中の方は、是非、参考に読んでみてください。

ニュージーランドとは

ニュージーランドの国土は約27万平方キロメートルと、日本の約4分の3の国土を保有しています。実は、日本と似ている点が多く、四季があったり、温泉があったりします。島国であることから、魚介類を食べる食文化も日本と似ているところでしょう。

ニュージーランドも高齢社会の国といわれていますが、人口は毎年増えています。カナダと同様に多民族国家であり、2018年の国勢調査では、欧州系が70.2%、マオリ系16.5%、アジア系15.1%との構成になっていました。

公用語は3つあり、英語、マオリ語、手話です。欧州系の人口が多く、英語を公用語としている人が多く、マオリ族の人ではマオリ語を話す人がいます。そして、3つ目の手話ですが、助け合いの心を持つ人が多く、ニュージーランドでも手話を公用語としているそうです。

毎年人口が増えているニュージーランドの経済にあっては、 コロナ禍で打撃を受けたものの2022年にはコロナ禍前と同程度のGDPまで回復する見通しです。また、消費者物価指数は上昇し続けると想定されており、インフレが高まる可能性が考えられます。

2018年2019年2020年2021年2022年※
人口(人)490万498万500万511万513万
国内総生産(GDP)(NZドル)2,510億2,580億2,530億2,670億2,730億
経済成長率(%)3.42.8-2.05.52.3
消費者物価指数146148150156166
物価上昇率(%)1.51.61.73.96.2
失業率(%)4.34.14.63.73.3

※2022年にあっては推計の値

出展:IMF – World Economic Outlook Databases(2022年10月版)

JECCICA(ジャパンEコマースコンサルタント協会)の調査によると、2018年のニュージーランドのEC市場規模にあっては、約3150億円と分かったそうです。前年比に比べると10%の伸び率でした。消費者の行動分析では、ネットでの購入者が28%、実店舗での購入者

は15%、両方を利用する購入者は57%と判明したそうです。

そこで、2022年のニュージーランドの最新情報をまとめました。SNSのシェア率やネット普及率など、ニュージーランドのデジタルマーケティング攻略に必要な情報を解説しています。

ニュージーランドのデジタルマーケティング概況

2022年1月におけるニュージーランドのネットユーザーは何人か想像できますか。DATAREPORTALによると、2022年1月のネットユーザー数は463万人、ネット普及率は総人口の94.9%だったと報告されています。

そして2012年以降、ネットユーザー数は毎年増え続けており、2021年から2022年にかけて約8万人増えたと分かったそうです。では、約460万人のネットユーザーは、どんなデバイスからネットにアクセスしているのでしょうか。16歳から64歳のネットユーザーを対象に行った調査では、次の表のようなランキングになりました。

ランキングデバイス割合(%)前年比(%)
第1位モバイルフォン(個人用、会社用含む)88.5-1.7
第2位スマートフォン87.4-1.5
第3位ノートパソコン or デスクトップ(個人用、会社用含む)82.3-4.3
第4位ノートパソコン or デスクトップ(個人用)74.4-6.9
第5位テレビ36.1-8.7

やはり、日本と同様にモバイルフォンやスマートフォンからネットを利用する割合が多いです。持ち運びやすさ、起動しやすさなど気軽に利用できるため利用者の割合が高いのかもしれません。

また、他国に比べてノートパソコンやデスクトップからのアクセスが多い傾向です。実は、ノートパソコンやデスクトップの保有率が70%以上と高く、ほとんどの家庭でパソコンを保有していると思われます。保有率も他国に比べ高いことから、パソコンからのネットアクセスも多いと推測できるでしょう。

では、SNSのシェア率はどうでしょうか。

SNSシェア率

2021年のSNSのユーザ数にあっては、435万人と総人口の約89%が利用していたとも分かっています。そして前年に比べ、38万人も増加したことも判明しました。

では、ニュージーランドで最も使われているSNSは一体何だと思いますか。皆さんが気になっているSNSのTOP5は次の通りです。

ランキングSNS割合(%)
第1位Facebook81.1
第2位Facebook Messenger75.2
第3位Instagram58.2
第4位Whatsapp40.3
第5位Snapchat36.9

また、ネットユーザーが好きなSNSについては次の結果となっています。

ランキングSNS割合(%)
第1位Facebook26.5
第2位Instagram15.6
第3位Facebook Messenger13.2
第4位Whatsapp6.8
第5位TikTok6.3

ニュージーランドでもFacebookを使うユーザーが多いようです。そして、Instagram、Whatsappと続いています。日本ではTwitterも人気のSNSですが、ニュージーランドではTOP5には入りませんでした。では、なぜ日本とニュージーランドではSNSのランキングが違うのでしょうか。

SNSを使う理由から紐解いてみましょう。ニュージーランドでは、友達や家族との連絡を目的にSNSを使う人が最も多く、暇な時間を潰す、コンテンツを見つけるなどを目的にSNSを使う割合も多いようです。

このことから、友達や家族との近況を知れるSNSが支持されているのかもしれません。よって、ニュージーランドで認知率を広めるためにSNSを活用する場合は、SNSやInstagramを使うと良いでしょう。

検索エンジンシェア率

日本ではGoogleとYahoo!が人気ですが、ニュージーランドではどうでしょうか。ニュージーランドの検索エンジンのランキングは次の通りになっています。

ランキング検索エンジン割合(%)前年比(%)
第1位Google93.9-0.3
第2位Bing3.6-1.9
第3位Yahoo!1.0+46.6
第4位Duckduckgo1.0+19.0
第5位Ecosia0.1-19.0

ニュージーランドでも「Google」ユーザーは圧倒的に多いことが分かりました。2位の「Bing」との差はかけ離れており、いかにGoogleが人気なのかが分かるでしょう。

検索ブラウザだけでみると、ニュージーランドでWebマーケティングをする場合、Googleでの広告だけに絞るべきだと思います。このランキングを見れば理由を説明する理由はいらないかと思います。ニュージーランドで認知度を広めたい場合は、Google広告の戦略が鍵になるでしょう。

では、好きなブランドや商品に関する最初の情報は、検索エンジンから得られているのでしょうか。若しくは、最初の情報はテレビや雑誌から得ているのでしょうか。

新しい商品・ブランドを何で最初に知るか

実は、SNSで新しい商品・ブランドを見つける割合が最も高いのです。ランキングで確認してみましょう。

ランキングツール割合(%)
第1位口コミ38.8
第2位検索エンジン36.5
第3位テレビ広告31.2
第4位ソーシャルメディア広告30.8
第5位実店舗の展示やPR26.8

ニュージーランドの場合、口コミや検索エンジンから新しい情報やブランドを知る機会が多いようです。今の時代において、第5位に実店舗の展示やPRで情報を知る人が多いのは、ニュージーランド特有かもしれません。

また、SNSユーザーは多いものの、ソーシャルメディアを通して情報を得ている人は少ないように思えます。やはりSNSの利用目的として、友達や家族との連絡が軸にあり、SNSの広告にあまり興味を持っていないのかもしれません。

商品・ブランドを何を通じて調べるか

新しい情報を知ったあと、どのように詳細を調べるのか。興味深いことに、SNSの割合が最も多いと分かりました。次の表で確認してみましょう。

ランキングツール割合(%)
第1位検索エンジン58.2
第2位消費者レビュー42.6
第3位ブランドのサイト37.4
第4位SNS30.3
第5位価格の比較サイト30.0

この結果から、検索エンジンを通じて、消費者レビューやブランドサイトから詳細な情報を得ている人が多いと読み取れるでしょう。SNSにあっては、詳細を知るには情報が足りないのか、割合が約30%にとどまっています。

やはり、SNSに対しては連絡手段のツールで用いる人が多く、情報を調べたり、新しい情報を発見したりするツールとしては、あまり使われていないのではないかと思います。

デバイスの比率

ニュージーランドで最も保有率が高いデバイスは何でしょうか。DATAREPORTの調査結果では、以下のランキングになりました。(調査対象者:16歳から64歳までのインターネットユーザー)

ランキングデバイス割合(%)前年比(%)
第1位スマートフォン93.3-3.6
第2位ノートパソコン or デスクトップ74.0-6.6
第3位タブレット40.6-4.2
第4位ゲーム機33.4-4.3
第5位スマートウォッチ orスマートリストバンド28.4+14.5

やはり、スマートフォンの保有者が多く、保有率は93.3%。そして、パソコンの保有率は74.0%、タブレットの保有率は40.6%と続きます。

ニュージーランドのネットユーザーが1日にネットを使う時間は、6時間23分とも判明しています。そのうち、モバイルフォンでは2時間59分、パソコンやタブレットにおいては3時間24分と、パソコンやタブレットの方が約20分長いです。

それもそのはず、2015年以前から小学校の教育現場でパソコンやタブレットが使われているようで、デバイスへの抵抗感がないといえるでしょう。初等教育の段階から、パソコンを使ってお絵描きしたり、算数の勉強をしたりしており、小さい頃から電子機器に触れておくべきという考え方があるのかもしれません。

また、ネットを使う理由として、情報検索、How to調査、友達や家族との連絡がTOP3を占めており、日本人の利用目的とあまり変わらないと思います。情報収集を目的とする人が約70%もいることから、パソコンの保有率が高いとも考えられそうです。

よって、ニュージーランドでのWebマーケティング戦略としては、モバイルフォンを含めパソコンで検索しても見つけてもらえやすい、見やすいデザインにしておくことが重要でしょう。

検索言語

冒頭でもお伝えした通り、ニュージーランドの公用語は3つあり、英語、マオリ語です。欧州系の方が多いことから、検索言語は英語を使っている人が大半です。

まとめ

ニュージーランドの特徴を始め、ネットユーザーの普及率やSNSシェア率など、Webマーケティングに関する内容をお伝えしてきました。少しはメキシコのネット状況を把握できたでしょうか。

これを機に、ニュージーランドへの新規開拓を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人

野口慎平

GDX 事業責任者 兼 UDX株式会社ゼネラルマネージャー。
新卒で大手外資系総合コンサルティングファームにビジネス&テクノロジーコンサルタント職として就職。2016年よりプルーヴ株式会社に法人営業職として入社。慶應義塾大学理工学部・同大学院 理工学研究科電子工学修了。
海外SEOとマーケティングオートメーションを軸としたデジタルマーケティングを得意とする。
Salesforce Pardot甲子園2021優勝

取得資格:
ITストラテジスト、応用情報技術者、IPAプロジェクトマネージャ、情報処理安全確保支援士、上級ウェブ解析士、IoTコーディネーター取得
Salesforce認定アドミニストレーター