Zaloとは?ベトナム発メッセンジャーのビジネス活用(2026年時点)

監修:森英朗 | 2026年8月時点の情報です

Zaloはベトナムで広く使われる国産メッセージアプリで、ビジネス活用の中心はOfficial Account(OA)とZalo広告、テンプレート型の公式メッセージです。日常連絡に加え、顧客対応・告知・ミニアプリ連携まで広がっています。日本企業がベトナム向けに使うなら、個人アカウント配信ではなくOA設計と現地法人(または正規パートナー)経由の運用が前提になります(2026年8月時点)。

Zaloとは

ZaloはベトナムのVNGが提供するコミュニケーションアプリです。チャット、音声・ビデオ通話、タイムライン、公式アカウント、決済連携など、生活インフラに近い使われ方をしています。ベトナム国内の消費者・従業員・中小事業者の接点として定着しており、「ベトナム向けデジタル施策でまず確認するチャネル」の一つです。

ユーザー数の公表値は調査会社や時点で差が出ます。社内資料では「ベトナムで主流のメッセンジャーである」という定性と、直近の一次資料(VNG/広告プラットフォームの公式数値)をセットで使うのが安全です。

なぜベトナムでZaloが強いか

  • 日常の連絡手段:家族・友人・職場のやりとりがZalo上で完結しやすい。
  • 企業公式アカウント文化:ブランドや店舗がOAで告知・問い合わせ対応を行う。
  • モバイル前提:スマートフォン中心の利用が前提で、短いメッセージとメニュー導線が効く。
  • 広告と継続接点の接続:広告でフォロワーを増やし、OA上で継続接点を持つ設計が取りやすい。

個人アカウントとOfficial Accountの違い

個人アカウントは私的な連絡用です。放送(ブロードキャスト)、本格的なAPI、チーム受信箱、ビジネス分析はOA側の領域です。OAは本人確認・事業確認を経て運用するのが一般的で、検証済みOAは信頼性の表示にもつながります。

外国企業がベトナムでOAを本格運用する場合、ベトナム法人の事業登録情報や現地代表者の確認が求められるケースが多いです。現地子会社、信頼できる現地パートナー、正規の代理店経由のいずれかで設計するのが現実的です(手続きの細部は時点で変わるため、Zalo Businessの最新案内を確認してください)。

2026年の運用で押さえる変更点

Zalo側の公式ドキュメント(Zalo Official Account/ZBS)では、企業向けメッセージをテンプレート中心に整理する動きが進んでいます。2026年1月以降、ZBS Template Messageとして取引・アフターサービス等の公式メッセージ枠を使う説明が公開されています。また、2026年中にはOAのサービスパッケージ(利用プラン)見直しが案内されています。

実務への含意は次のとおりです。(1)自由文の大量一斉送信は制限・審査の対象になりやすい(2)注文確認・配送・予約リマインド等は承認済みテンプレートで設計する(3)販促メッセージは頻度と同意取得を厳密に管理する。スパム判定やアカウント制限を避けるため、マーケティング配信とカスタマーサポート配信を混ぜない運用ルールを先に決めます。

プロモーションの基本メニュー

  1. OA構築:プロフィール、メニュー、自動応答、営業時間、問い合わせフローを整える。
  2. Zalo Ads:OAフォロワー獲得、ウェブサイト誘導、メッセージ開始など目的別に出稿。計測タグをサイトに設置できる場合は設置する。
  3. コンテンツ:短文+画像/短い動画。ベトナム語の自然な表現が必須。日本語の直訳は避けます。
  4. 顧客管理との連携:問い合わせ対応履歴、クーポン、リピート施策を顧客管理ツールとつなぐ。
  5. Mini App/ショップ連携(必要な場合):カタログや簡易手続きをアプリ内で完結させる高度施策。

日本企業向けの進め方(90日イメージ)

最初の30日:優先顧客(個人向けか法人向けか)、使う言語(ベトナム語必須か英語併用か)、OA開設の法務・現地体制を決める。
次の30日:OAの初期メニューとFAQ自動応答、広告の小予算テスト、問い合わせ対応のスクリプト整備。
その後30日:反応の良いクリエイティブを横展開し、テンプレートメッセージとサイト/電子商取引の導線を接続。週次で応答速度と離脱理由を見直します。

まとめ

ベトナムで生活者・現場担当者に届けるなら、Zaloは「あると便利」ではなく「ないと接点が欠ける」チャネルになりやすいです。成功の分岐はフォロワー数ではなく、OAの信頼性、ベトナム語の品質、テンプレート準拠の配信設計、そして問い合わせ後の営業フォローです。

よくある質問

Q. 日本本社だけでZalo OAを運用できますか?
A. 閲覧や一部運用は可能でも、検証済みOAや広告の本格利用はベトナム側の事業実体・担当者が必要になることが多いです。現地法人または正規パートナーと役割分担してください(2026年8月時点)。

Q. LINEの代わりだと考えてよいですか?
A. 日常メッセンジャーという位置づけは似ていますが、画面・広告商品・メッセージ規制・決済連携は異なります。ベトナム施策はZaloのルールで設計し直してください。

Q. 販促メッセージは毎日送れますか?
A. 推奨されません。同意・カテゴリ・テンプレート承認・配信頻度の制限を守らないと到達低下やアカウント制限のリスクがあります。用途ごとにテンプレートを分けます。

Q. 法人営業でも使いますか?
A. 使います。工場・現場・中堅企業の担当者連絡でもZaloが選ばれることがあります。ただし機密情報の取り扱いルールを社内で先に決めてください。

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