エストニアのデジタルマーケティングトレンド2022(Web/SNS事情/EC、マーケット傾向分析)

エストニアのデジタルマーケティングを知りたい。

エストニアで事業展開をしたいが、マーケティングはどうなの?

エストニアのマーケティングトレンドを知ってビジネスをしたい。

そのようにお考えのあなたへ、この記事ではエストニアの2022年におけるデジタルマーケティングのトレンドについてご紹介します。

エストニアの概要

人口約132万人
首都タリン
男女比率女性52.5%:男性47.5%
都市人口率69.6%
公用語エストニア語
宗教キリスト教(51%) 無宗教(49%)

2022年2月現在、エストニアの人口はおよそ132万人を超えています。前年と比較してほぼ変動がないですが、若干増加傾向にはあります。また、男女比は52.5%が女性、47.5%が男性と、やや女性の方が多い結果です。エストニアの人口の69.6%が都会に住んでおり、発展途上国とされている国として考えられます。

エストニアで話されている公用語は、エストニア語です。ロシア語を母国語とする人も約3割います。そのほかドイツ語、英語、スウェーデン語も比較的通じやすい環境です。キリスト教が浸透しているエストニア共和国では51%がキリスト教徒ですが信仰深い人は多くないです。無宗教も49%とある国民の半分を占めており、エストニアの宗教は主にキリスト教と無宗教に分かれています。

エストニアのGDPですが、2020年の名目GDPは305億ドルでした。経済成長率は-5.2%と経済は発展できておらず、EUに加盟し発展途上の国です。主要産業は、製造業や小売、運輸、建設等で、製造業は主に機械、木材、製紙、金属、科学等が中心です。エネルギー資源関連では、オイルシェールを産出しており、主に発電に利用しています。

エストニアのデジタルマーケティング概況

インターネットユーザー数122万人
インターネットユーザー率92%
スマホ普及率139.4%
スマホからのインターネット利用率86.5%

エストニアにおけるインターネットユーザーの数ですが、2022年2月時点で122万人を記録しています。

総人口比で約92%にあたる数字で、国民のほとんどの人がインターネット利用環境にあると推測できます。

スマホ普及率は国民の数よりも高い139.4%となっており、国民のほとんどがスマホを使える環境にあります。

また、スマホからSNSを使用する比率が94.9%と非常に高い数値で、多くの国民がスマホからSNSを使用しています。

エストニアにおけるSNSユーザー数

エストニアでは105万人のSNSユーザーが存在し、複数のSNSサービスを利用しています。国民の79.3%がSNSを利用していますが、2021年から約10万人増加しているため、今後も増加傾向にあると推測できます。

それぞれの主要なSNSの人口について、確認しておきましょう。

対象SNSユーザー数
Facebook68.5万人
Youtube105万人
Instagram50.3万人
Twitter12.4万人
Facebook Messanger59.2万人
LinkedIn27万人
引用:Meta,Google,Twitter,Tiktokなど各社のオープンデータ

Youtubeのユーザー数

エストニアで最も利用者が多いSNSが、Youtubeです。

世界最大の動画共有サイトであるYoutubeはエストニアにおけるユーザー数は、インターネット利用者数の86.2%の105万人となっています。

18歳以上のリーチ数も91.4万人と18歳以上の人口と比較すると85.9%の人へリーチが可能です。

Facebookのユーザー数

2022年2月時点で、エストニアにおけるFacebookユーザー数は68.5万人以上に達しています。

それに対してFacebook Messangerは、エストニアにおいて59.2万人のユーザー数とFacebookを利用している内86%がMessangerも利用しています。

国民の51.8%にリーチが出来るFacebookですが、スマホからのアクセスが94.9%と非常に高い比率でスマホからアクセスしていると判断できます。

Instagramのユーザー数

日本では有名なInstagramでのエストニアのユーザー数は、2022年2月時点で50.3万人です。

現在のエストニアでは1年間で6.4万人の利用者が増えているため、今後のInstagramの可能性は大きいと考えられます。

将来的にはInstagramのマーケティングも穴場かもしれません。

LinkedInのユーザー数

求人SNSとして有名なLinkedInのエストニアのユーザー数は、27万人に達しています。

ビジネス向けサービスであるLinkedInは、18歳以上の広告リーチ数が20.4%と他の媒体に比べるとリーチ数はまだ低いですが、1年間で2万人のリーチ数が上昇しているため、可能性が高い媒体の1つです。

検索エンジンシェア率

エストニアにおける検索エンジンのシェア率は、Googleが95%以上を占めており、高いシェア率を維持しています。次にBingが検索エンジンとして利用されていますが、2.3%にとどまっており、Googleのシェア率が圧倒的となっています。その他検索エンジンではYahoo!やYandexなどありますが、Googleには到底及ばないシェア率です。エストニアにおける検索エンジンでの広告リーチはGoogleが一番と言えます。

エストニアの検索言語

エストニアの公用語はエストニア語です。その為に検索キーワードも大半がエストニア語で検索されています。ただしロシア語も公用語として使われている地域もあるためロシア語でも検索されます。海外の情報を仕入れるにあたっては主にドイツ語や英語で検索されているケースが多いため、ドイツ語や英語を網羅すると大きなシェア率を獲得できると考えられます。

商品・ブランドを何を通じて調べるか

新しいブランドや商品の情報を得る場合、グーグル検索からDelfiというインターネットポータルを多く利用しています。

Delfiはエストニア、ラトビア、リトアニアのユーザーの間で最も人気のあるウェブサイトの一つとしてランクされています。

デバイスの比率(PC・スマートフォン・タブレット)

エストニアにおけるスマホからのネット利用率は、31.2%とそこまで高くないと言えます。

それに対してパソコンの利用率が、67.3%と比較的高く、パソコンからウェブ検索などを行っていることが見えます。

タブレットからのウェブ利用率は、1.4%と低く、パソコンでの検索やネット滞在者が多いです。

まとめ

エストニアではSNSの利用に関してはスマホから利用することが多いですが、ネット検索やネットでの滞在の長さはパソコンのほうが利用率が高いといえます。

スマホ利用者は多いですが、SNSに特化した広告などでは効果が高いと推測され、検索エンジンや長時間のネット利用に関してはパソコンのほうが効果が高くなる傾向です。

主要のSNSとインターネットポータルのDelfiを網羅するとエストニア共和国のマーケティングは効果があると思われるため、スマホとパソコンの両方のリーチを考えた、マーケティング施策が必要です。

この記事を書いた人

野口慎平

GDX 事業責任者 兼 UDX株式会社ゼネラルマネージャー。
新卒で大手外資系総合コンサルティングファームにビジネス&テクノロジーコンサルタント職として就職。2016年よりプルーヴ株式会社に法人営業職として入社。慶應義塾大学理工学部・同大学院 理工学研究科電子工学修了。
海外SEOとマーケティングオートメーションを軸としたデジタルマーケティングを得意とする。
Salesforce Pardot甲子園2021優勝

取得資格:
応用情報技術者、IPAプロジェクトマネージャ、上級ウェブ解析士、IoTコーディネーター取得
Salesforce認定アドミニストレーター