cafe24の特徴と越境EC、他システムとの違い

この記事では、越境ECに活用できるECサービスである”caf24”について紹介。cafe24が越境ECにおすすめな理由やデメリット、その他のシステムとの比較について解説します。越境ECに活用できるECサービスcafe24について知りたい方は必見です。

「cafe24とは一体どんなECサービスなのか」、「cafe24をその他のシステムと比較した場合の違いはなにか」と考えている方もいるのではないでしょうか?

cafe24は利用料が無料で越境ECに特化した機能が特徴のECサービスです。cafe24を含めたECサービスを越境ECに活用する場合は、きちんと比較検討した上で、自社が希望するEC展開に対応可能なのかを考えなければいけません。

この記事では、cafe24の具体的な特徴や越境ECにおすすめする3つの理由、デメリットや他のシステムとの比較について紹介します。

cafe24とその他のシステムとを比較しながら、自社が越境ECをするのに合っているECサービスとシステムを選んでみましょう。

cafe24の概要と3つの特徴

ECサイトの構築サービスを提供しているcafe24には、以下の3つの特徴があります。

  • 基本機能は無料で使える
  • 最短5分でショップを出店できる
  • 効率的な配送・在庫管理を実現できる

それぞれの特徴についておさえて、cafe24のECシステムの概要をつかみましょう。

参考URL:https://www.cafe24.co.jp

参考URL:https://www.cafe24.co.jp/intro/free.html

参考URL:https://streamrental.com/shop/cafe24-vs-shopify/

基本機能は無料で使える

cafe24の一番の特徴は、基本機能を無料で使える点だといえます。初期費用や月額費用が無料で、ECサイトの運用に必要なデータ容量も無制限。さらにはECサイトでのアイテムの登録数も無制限で利用可能です。

その他に無料の特徴を挙げると、以下のような機能や特徴があります。

  • ECサイトでの商品の売上に対する販売手数料
  • 越境ECショップ(最大15店舗まで出店可能)
  • 画像登録数無制限(画像編集エディター使用可能)
  • HTML・CSSの編集ツール

このように、無料で利用できる機能が多い点が特徴です。

最短5分でショップを出店できる

cafe24の特徴は、最短5分で手軽に出店できる手軽さが魅力だといえます。cafe24を活用して、ECサイトでショップを開店する際の手順は以下の通りです。

  • cafe24に登録してECサイトのドメインを入手する
  • 基本情報を入力する(販売者の情報やショップの情報etc)
  • デザインテンプレートからお好みのデザインを選択

(自分でHTML・CSSを調節してサイト作成・調整も)

  • 各種のシステム内アプリをインストールする

cafe24に登録すると、システム内のECサイト用にドメインが付与されます。ショップと販売者に関する情報を入力したら、無料デザイン・有料デザインの中からテンプレを選択し、細かい点はHTML・CSSを活用しながら調整しましょう。

各種SNSと連携できるアプリや顧客管理に役立つ効率化アプリなど、ECサイトの運営に役立つアプリをシステム内でインストールできます。

ECサイトに必要な情報を入力した後は、テンプレートとアプリを選ぶだけでECサイトを作成できる手軽さが特徴です。

効率的な配送・在庫管理を実現できる

cafe24の特徴は、配送や在庫管理を効率化するアプリが充実している点です。システム内で商品ページや注文管理、会員管理ができます。

管理画面内で在庫管理や配送管理、顧客とのメッセージ管理ができるので、効率的な配送・在庫管理を実現できる点が特徴です。

越境ECが注目されている

近年のコロナ禍やオンラインショッピングの広がりによって、国境を超えたECの需要が高まっています。この章では、国内外のEC市場の状況と越境ECの重要性が高まっている背景について見ていきましょう。

参考URL:https://news.cafe24.com/jp/cross-border-ec-design-setting-service-available-from-june-16th/

参考URL:https://beecruise.co.jp/contents/cross-border-ec/article4/

国内ECの状況

日本国内のEC市場の状況を見てみると、年々増加傾向にあることがわかります。

『令和元年度 内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業』によれば、2019年のBtoC向けのEC市場規模は10兆515億円、CtoC向けのEC市場規模は1兆7,407億円となり、年々最高取引額を更新している状況が見てとれます。

出典:令和元年度 内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業

国外ECの状況

国外のEC市場について見ても、日本のEC市場と同じような傾向です。コロナ禍を契機としたオンラインショッピングの需要増加は今後も拡大していくことが予想されており、海外に販路を広げる有用性は日々高まっているといえます。

出典:令和2年度    産業経済研究委託事業 (電子商取引に関する市場調査)

越境ECを想定したマーケティングが重要

国内外のEC市場規模は年々大きくなっており、自社商品・サービスを販売するECサイトの需要は存在感を増すばかりです。国内市場だけでなく、越境ECも見据えたECサイト展開を考えておくことで、自社商品の売上を大きく増やすことができるでしょう。

越境ECにも対応したECサービスを活用することで、大きくなりつつあるEC市場のニーズを満たして販路を拡大して、効果的に売上アップを目指せるのです。

cafe24は越境ECに特化!おすすめする3つのポイント

cafe24を越境ECの利用におすすめするポイントは以下の3点です。

  • 9ヶ国語に対応している
  • 海外決済サービスを利用できる
  • グローバル配送もカンタン

それぞれのポイントについて知って、cafe24を越境ECに活用しましょう。

参考URL:https://www.cafe24.co.jp/global/payments.html

参考URL:https://www.cafe24.co.jp/functions/shop.html

9ヵ国語に対応している

cafe24は多言語対応で、合計9カ国語に対応しています。ECサイト上に登録した商品情報は自動的に多言語に翻訳されるので、商品名や商品の説明を言語ごとに翻訳して登録する手間のかからない点がメリットです。

また、国別に異なる商品名や注意書きを追加したい場合は、別途で登録できます。商品の詳細情報を自動翻訳するツール「Edibot」を使用すれば、商品詳細をすぐに翻訳できるので、「追記情報の翻訳をどうしようか」と悩んでいる方にもおすすめです。

参考URL:https://www.cafe24.co.jp/global/translation.html

海外決済サービスを利用できる

cafe24は海外決済サービスも豊富に利用できます。国際決済サービスである「PayPal」や「EXIMBAY」、「ECPay」など、国際クレカ対応の国際決済サービスを利用できるので、海外のお客様でもお買い物しやすいECサイトを構築可能です。

グローバル配送もカンタン

cafe24は越境ECには欠かせないグローバル配送の手続きもカンタン。グローバル配送会社との契約を締結して配送会社として登録すると、海外向けの商品の販売ができます。

グローバル配送会社として選択できるのは、日本郵便(EMS)・DHL・佐川急便・ヤマト運輸で、配送したい地域やサービス内容で利用する配送会社を決めましょう。

参考URL:https://www.cafe24.co.jp/global/shipping.html

cafe24を利用する際に考えられるデメリット

cafe24を活用してECサイトを運用する際に、考えられるデメリットは以下の3点です。

  • 日本での導入事例はまだ少ない
  • 決済手段の適用には手続きが必要
  • バックヤードシステムが物足りないかも

これらのデメリットをおさえ、本当にcafe24を活用していくべきかを考えてみましょう。

参考URL:https://note.com/urerunetshop/n/nbc862c00ae76#oyKa4

日本での導入事例がまだ少ない

cafe24は世界中で使用されているECサービスですが、日本での導入開始は2018年からとなっており、その他のECサイトの構築・運営システムと比較すると、導入事例が少ないと感じる方もいるでしょう。

ただし、cafe24を導入する企業が増えつつあるので、今後の成長と評価が期待されるECサービスとして注目です。

決済手段の適用には手続きが必要

cafe24は決済手段が豊富な点が特徴ですが、決済手段ごとに手続きをして、決済手段が使えるかどうかの審査を受ける必要があります。

クレジットカードの審査に必ず受かるとは限らないので、決済手段の手続きとクレジットカードの審査の手間がかかる点が、cage24を利用するデメリットだといえるでしょう。

バックヤードシステムが物足りないかも

cafe24は多店舗展開をする際に有効なバックヤードのシステム連携がそこまで充実していません。多数のプラットフォームでECサイトを展開している方は、注文と在庫の管理を一括して行いたいと考えている方も多いでしょう。

他店舗展開でバックヤードのシステム管理を希望している方にとっては、cafe24のシステムは物足りないと感じてしまう可能性があるのです。

どのシステムを選ぶべき?cafe24とその他のシステムを比較

越境ECを視野に入れたECサイトを考えている場合は、どのシステムを選ぶべきなのでしょうか?この章では、Shopify、Magento、eBayとcafe24を比較を紹介します。

越境ECも視野に入れたECシステムを考えている方は、参考にしてみてください。

参考URL:https://streamrental.com/shop/cafe24-vs-shopify/

Shopify

Shopifyは世界170ヵ国以上で利用され、50言語以上に対応している、お客さんの数とグローバル対応が魅力のECサービスです。cafe24と同じような越境ECに特化したシステムですが、さらにシームレスなTwitterやInstagramなどのSNSとの連携が特徴です。

モバイルアプリで在庫管理や注文管理をすぐさま確認できる手軽さも魅力。24時間対応のカスタマーサポート体制も魅力だといえます。

参考URL:https://www.shopify.com/jp

Magento

Megentoは2007年にアメリカで開発された越境EC専用のサービスです。60以上の多言語対応と、50以上の通貨に対応している利便性の高さが魅力だといえます。

また、UIやレスポンシブルデザインを重視した、モバイルユーザーフレンドリーなECサイトを構築できるのが特徴です。

参考URL:https://www.j-grab.co.jp/magento/

eBay

eBayは190ヵ国に展開しているマーケットプレイスで、北米を中心に大きな取引額を出しています。

eBayにも自分のショップを出店でき、セラー保護プログラムで販売者をトラブルから守る仕組みが充実。日本語でのeBay販売サポートのカスタマーサポートが整っています。

北米のお客様をターゲットにして自社商品・サービスを越境ECしたいと考えている方は、eBayを活用して商品取引するのがおすすめです。

参考URL:https://www.ebay.co.jp

自社商品の越境ECにぴったりなECサービスのシステムを選んで、海外での販売網を充実させていこう

この記事では、cafe24の特徴や越境ECが活況な背景、cafe24を越境ECにおすすめする3つの理由とデメリット、その他のシステムとの比較について紹介しました。

cafe24は越境ECに特化した多言語対応や決済システムの豊富さが売りですが、導入事例がまだまだ少なく、バックヤードシステムの統合がまだ進んでいない部分もあります。

自社が越境ECにチャレンジするのに最適なECシステムを選んで、海外での商品販売を成功に導きましょう。

この記事を書いた人

野口慎平

GDX 事業責任者 兼 UDX株式会社ゼネラルマネージャー。
新卒で大手外資系総合コンサルティングファームにビジネス&テクノロジーコンサルタント職として就職。2016年よりプルーヴ株式会社に法人営業職として入社。慶應義塾大学理工学部・同大学院 理工学研究科電子工学修了。
海外SEOとマーケティングオートメーションを軸としたデジタルマーケティングを得意とする。
Salesforce Pardot甲子園2021優勝

取得資格:
応用情報技術者、IPAプロジェクトマネージャ、上級ウェブ解析士、IoTコーディネーター取得
Salesforce認定アドミニストレーター