「カカオトークはLINEに似た機能をもつアプリ」ということを聞いたことがある方でも、具体的にどのような機能が使えるサービスなのか知らない方もいるでしょう。
カカオトークは、LINEと同じメッセージ機能や通話機能を活用できるコミュニケーションツールですが、LINEとは異なる仕様もあります。
本記事では、カカオトークの概要やLINEとの違い、基本的な使い方から応用的な使い方まで紹介し、連携サービスについても解説していきます。カカオトークの概要や使い方を知って、サービスをうまく使いこなしていきましょう。
目次
カカオトークとは?
カカオトークは、LINEと同じようなコミュニケーションツールです。カカオトークは、2010年にモバイルメッセンジャーアプリとして韓国でリリースされました。
メッセージや通話機能、スタンプを活用したコミュニケーションなど、LINEと似たような操作性が特徴。それもそのはず、LINEも親会社が韓国にあるNAVERによって開発・運営されたサービスなので、使える機能に共通する点もあるのです。
ただし、機能面や連携サービスで異なる点もあります。詳しくは後述していきます。
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韓国ではカカオトークが主流
カカオトークは、韓国人のユーザー数が多い点が特徴として挙げられます。
2014年にはDL数は5億件を突破し、2022年時点でアクティブユーザーは4,750万人となっており、計算上では韓国の総人口の9割以上もの人が利用しているアプリです。
韓国における他のSNSの利用者数はFacebookが1,065万人、Instagramのユーザーが2,065万人前後だったことを考慮すると、より社会に浸透しているサービスといえます。
カカオトークとLINEの違い
カカオトークとLINEの大きな違いは、韓国国内をメインターゲットにしているのか、東アジアの広い地域を対象にしているのかという点です。カカオトークは韓国におけるアクティブユーザーが圧倒的に多く、サービス展開も韓国国内が中心となっています。
その一方で、LINEは日本を中心とした東アジアにグローバル展開しており、広告収入だけでなく、スタンプ販売による売り上げも大きいという点が相違点です。
カカオトークはこう使う!3つの基本的な使い方
カカオトークの特徴について知った上で、基本的な3つの使い方を理解しましょう。
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1.チャット・通話機能
カカオトークでは、LINEと同様に友人とのチャットや無料の音声通話を楽しめます。1対1のチャット画面ではメッセージだけでなく、写真や動画、連絡先の交換が可能です。送受信したファイルは、トーク掲示板でいつでも内容を振り返ることができます。
公式プロフィールをフォローすると、ユーザーがお得に買い物をするためのお得なクーポンやキャンペーン情報がスマホの通知に届きます。
2.オープンチャット機能
興味のあるテーマのオープンチャットに参加すれば、友達同士でなくても、自由にチャットを楽しむことも可能です。友人とでは共有しづらい話でも、趣味が同じであったり、興味関心が近かったりする人と気軽にチャットできる仕組みがあるのは嬉しいですね。
3.スタンプや着せ替え機能が楽しい
カカオトークにはスタンプやテーマの着せ替え機能があります。気軽に使える無料のものから、手の込んだ有料のものまで幅広く、好きなものを使ってチャットを利用できます。
LINEのように動くスタンプを使ったり、複数のテーマを購入して気分によって着せ替えたりすることで、自分の好きな環境でチャットできるのが魅力です。
こんな機能も!カカオトークでできること
カカオトークには、使えると便利な機能もいくつかあります。LINEのようにカカオトークを使いこなすためにも、使える機能について知っておきましょう。
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投票機能
カカオトークでは、グループ内のフォロワーに対して投票を促す機能があります。匿名投票や複数選択も可能にできるなど、投票条件をカスタマイズできる点も特徴です。
Twitter上でフォロワーやそれ以外のユーザーに対して匿名投票を呼びかける機能もありますが、よりクローズドなチャットグループ内で投票を行えるので、グループ内の意思決定を投票で決めたい場合に便利な機能だといえます。
ハッシュタグ検索
カカオトークのテキスト入力欄に「#(ハッシュタグ)」つけて知りたい情報を検索すると、「Drum」というポータルサイト内の検索結果を表示してくれます。
Google検索と同じように、Webサイトや動画、画像、ニュース情報が画面に表示。
GoogleやYahoo!のような検索エンジンを利用しなくても、カカオトーク内だけで知りたい情報にアクセスし、調べ物をすることが可能です。
ちなみに、見つけた情報はカカオトーク内でシェアできます。
お知らせ機能
カカオトークでは、グループ内のメンバーにお知らせしたいメッセージをチャット画面の上部に表示できる「お知らせ機能」を使用可能です。グループメンバーが多くてお知らせが埋もれてしまっても、お知らせ機能で通知を目立つ場所に配置できます。
必要な情報を確実に伝えるためのコミュニケーションツールとして、カカオトークのお知らせ機能をうまく使うようにしましょう。
カカオトークと連携できるサービス
カカオトークには、お支払いや短編動画、タクシーの配車機能など、便利な提携サービスが数々あります。ここでは、連携サービスの一例についてみていきましょう。
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カカオペイ
カカオペイは、韓国で2,000万人以上が利用する電子決済サービスです。LINE payのように、決済や送金、割り勘機能などを活用できます。
PayPay提携店であれば、カカオペイも利用できる仕様になっており、カカオペイを使うことが多い韓国人旅行者を集客する手段として有効活用できるでしょう。
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カカオストーリー
カカオストーリーは、韓国版のInstagramのようなSNSプラットフォームです。画像中心の投稿機能になっており、韓国では大きなシェアを誇っています。
カカオトークの知り合いがそのままカカオストーリーの投稿を見ることができるので、Instagramよりも知り合いの個人間のやりとりが多めな点が特徴です。
自分の商品やサービスを販売しているインフルエンサーもいるようですよ。
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カカオT
カカオTとは、Uberのようなタクシー配車サービスです。出発地と到着地を入力して、利用する車の種類や支払い方法を選択したら、タクシーの配車が完了します。出発地や目的地、所要時間、ルートなどはカカオトーク内で共有可能です。
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カカオナビ
カカオナビとは、指定した場所や現在地から目的地までを案内してくれるアプリ。ちなみに、カカオトークで経路を共有することもできます。道案内中にラジオや音楽をかけられる機能もあり、道案内の音声を聞きながら音楽を楽しみたいという方におすすめです。
カカオウォレット
カカオウォレットは、電子ウォレットの機能だけでなく、主要公文書や戸籍謄本など、電子証明書を作成・閲覧・発行する機能があります。最近ではワクチン証明書の発行や初めて会った人に見せる名刺代わりに、QRコードを発行できるなどの点が特徴です。
カカオトークの注意点
カカオトークは、6人以上のグループ通話には対応しておらず、個人情報漏えいのリスクから、ビジネスシーンでの利用には向いていません。あくまでも、プライベートシーンでの個人利用に適したサービスであるといえるでしょう。
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まとめ
この記事では、カカオトークの概要や基本的な機能、知っていると便利な機能、提携しているサービスや注意点について紹介しました。
カカオトークは、LINEと同じような使用感で使えるコミュニケーションツールです。
LINE以外のコミュニケーションツールを探している方は、カカオトークを日常のコミュニケーション手段に取り入れることを検討してみましょう。